ジオセルマットレスを活用した踏切構造
東海旅客鉄道株式会社
東京インキ株式会社
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技術の概要
踏切の軌道敷外舗装としてコンクリート舗装ブロックを採用する場合において、施工性・耐久性を向上させるために立体補強材(ジオセル)を活用した踏切構造です。
コンクリート舗装ブロックの基礎としてジオセルマットレス工法を採用することにより、列車間合いを考慮した日当たり施工量が設定でき、空間的、時間的制約のある踏切新設・拡幅工事の安全性・施工性が向上します。また、踏切供用開始後の舗装ブロックの沈下等を抑制することができ、維持管理の負担を軽減します。図3 従来工法との比較
図4 踏切上下線間でのジオセルマットレス設置状況
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適用箇所
踏切新設(仮設含む)・拡幅において、安定した下層路盤上(既設の鉄道敷き等)の軌道敷外舗装にコンクリート舗装ブロックを採用する箇所
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特徴及び優位性
- 施工性
(1) ジオセルマットレス工法は人力での施工(材料運搬・敷設・転圧等)が可能です。
(2) ジオセルは加工が容易であるため、列車間合い等により制約を受ける作業時間を考慮して展開範囲を調整することで、日当たり施工量を任意に決定できます。
(3) 撤去も容易であるため、仮設踏切にも適用できます。 - 耐久性
(4) 不織布により各層を縁切りするため、隣接材料との混在による沈下を防止します。
(5) マットレス構造により上載荷重が分散されることで沈下を防止します。
(6) 供用開始後の沈下が抑制されることで、維持管理の負担が軽減されます。 以上より、高密度線区や交通量の多い踏切など空間的、時間的な制約のある踏切新設・拡幅に適しています。なお、沈下リスクの大きい供用期間が長い仮設踏切(立体交差工事における迂回路等)において優位性があります。
- 施工性
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施工実績
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東海道本線片浜・原間 原踏切 (迂回路用仮設踏切)
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武豊線乙川・半田間 勘の内踏切 (仮線用仮設踏切)
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東海道本線木曽川・岐阜間 深沼踏切 (迂回路用仮設踏切)
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