ネジ式プレート定着型せん断補強鉄筋「プレートフック鉄筋」
鹿島建設株式会社
東京鉄鋼株式会社
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技術の概要
プレートフック鉄筋は、せん断補強鉄筋および中間帯鉄筋などに用いるために、鉄筋に取り付けた定着具によりコンクリートに定着し、かつ主鉄筋を拘束して部材の靭性を確保する構造の鉄筋です。従来の半円形フックと同等かまたはそれ以上の性能を有しており、被拘束鉄筋組立て後に配筋が可能なため、施工手順が簡潔で施工の合理化が可能であり、工期短縮が見込めます。
プレートフック鉄筋と半円形フックの配筋概念図
●プレートフック鉄筋の製作
ねじ節鉄筋にプレートフックを螺合させ、グラウト(樹脂系または無機系)を充填して固定します。プレートフックは、現場での鉄筋(ねじふし鉄筋)配筋後の取り付けも可能です。
プレートフック鉄筋の製作工程
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適用箇所
プレートフック鉄筋の適用は、梁部材や壁・スラブ部材のせん断補強鉄筋および柱の中間帯鉄筋を対象としています。(ただし,変動作用の繰返しを受ける部材については別途検討が必要です。)
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特徴及び優位性
定着具は、ダクタイル鋳鉄又は可鍛鋳鉄を用いており、力学的に合理的で経済的なプレート形状となっています。
プレートフック鉄筋の製作は、ねじふし鉄筋に定着具を螺合させ、グラウト(樹脂系または無機系)を充填して固定する方法のため簡単です。
過密配筋の場合では、鉄筋(ねじふし鉄筋)配筋後に定着具の取り付けが可能です。
配筋は容易であり、施工性と安全性が向上し、工期の短縮やコスト低減が可能です。
コンクリートの充填性が向上するため、構造物の耐久性が向上します。
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施工実績
水力発電所基礎改造工事(2020年1月)
道路改良工事(2020年4月)
鉄道跨線橋新設工事(2020年9月)
埠頭岸壁増強工事(2020年12月)
道路橋改良工事(2021年1月)