プレートナット工法
鹿島建設株式会社
東京鉄鋼株式会社
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技術の概要
集合住宅・事務所ビル等の高層鉄筋コンクリート構造において、施工の合理化は重要な 課題です。特に外柱・梁接合部内の鉄筋は、従来梁主筋にL形あるいはU形の折曲げ定着を用いるためコンクリート充填性の阻害となるなど、施工の省力化・工期短縮が困難となる場 合が多々あります。そこで、ねじ節鉄筋に新考案の定着金物を用いた主筋のプレート式定着法を開発・実用化し、高層RC 柱・梁接合部の合理化を図りました。本工法は、日本建築センター一般評定取得済みです(BCJ 評定-RC0152-09)。D51 用プレートナットは、ベター リビングで土木指針による定着性能評価試験を行い、定着性能を確認しています。
省力化・コンクリートの充填性
定着金物詳細
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適用箇所
プレートナットは、杭頭の定着やRC 造柱梁接合部の梁主筋等の定着に適用します。
材料の適用範囲
コンクリート強度 鉄筋の種類 鉄筋径 Fc=21~60N/mm2 SD490 以下 D16~D51 -
特徴及び優位性
鉄筋(ねじふし鉄筋)とプレートナットの接合は、鉄筋にプレートナットを螺合させ、グラウトを充填して固定する方法のため簡単です。
鉄筋の定着は、折り曲げ定着ではなく、直線定着となるため、施工性が向上します。
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施工実績
鉄道連続立体交差事業に伴う本線工事(2020年1月)
鉄道某駅付近高架工事(2020年7月)
鉄道某線路道路改良工事(2020年8月)
鉄道高架橋耐震工事(2020年12月)
鉄塔移設工事(2021年2月)