鉄道ACT研究会 鉄道建設改良技術の向上を目指して

技術の概要

NIDES は防音壁上部に設置する騒音低減装置で、通常のかさ上げ（フラットなポリカ板）と比べると同じ高さでも上部で音が反響し低減する効果や線路側に張り出している形状効果により高い騒音低減性能が期待できます。NIDES は1 基当たり160kg と重量があるため線路外からクレーン施工や架設設備を用いた設置が行われていました。NIDES-ALは従来比1/3程度に軽量化（59kg/基）、ハンドルの設置、形状 の見直しを行い高い騒音低減性能を維持したまま、従来施工が難しかった箇所で人力による施工などで安全性やコスト面で有利になり、設置可能な範囲が広がります。また、条件によっては支柱の補強が不要になるケースも考えられます。

施工のイメージ

製品図イメージ

特徴及び優位性

1. 軽量なため、線路側からチェーンブロック等により人力で設置できます。

2. 設置時にクレーンが不要なため、き電停止間合いが短い個所での施工に優位です。施工条件に合わせて選択肢が増えます。

3. 軽量なため、支柱基部へのモーメントが軽減され、補強や支柱のサイズアップが不要になるケースがあります。
   ※この効果は、施工条件等で変わります。

施工実績

1. 東北新幹線盛岡以北高速化環境対策工事

   延長約500m

2. 上越新幹線高速化環境対策工事

   延長約100m