J-DAIA工法
西日本旅客鉄道株式会社
大鉄工業株式会社
旭化成建材株式会社
-
技術の概要
従来の基礎工法では、鉄筋コンクリートで基礎を構築し、その基礎に上部構造の鉄骨柱を接合していたが、ホーム上等狭隘箇所では施工性が悪かった。そこで、基礎を鋼管杭基礎として、上部構造の鉄骨柱と保有耐力接合が可能な接合金具を開発し、コンクリート基礎の省略等、施工の効率化を図ったものが本技術である。
-
適用箇所
建物高さ13m 以下、階数3 以下
- 適用杭
φ165.2~φ355.6mm
(EAZET, EAZET II, ATT コラム) - 適用柱
角形鋼管、円形鋼管、H形鋼
適用杭・柱の組み合わせは表による。なお、仮設物・本体構造物の区分を問わない。
J-DAIA 適用杭本体 適用柱 記号 径mm (厚み mm) 角形鋼管 円形鋼管 H形鋼 JD30 165.2 (≦ 7.1) ≦ □175 杭本体径に同じ ≦ H-200×100 JD35S 190.7 (≦ 7.0) ≦ □200 杭本体径に同じ ≦ H-250×125 JD35M 216.3 (≦ 12.7) ≦ □250 杭本体径に同じ ≦ H-300×150 JD40 267.4 (≦ 15.1) ≦ □300 杭本体径に同じ ≦ H-350×175 JD45 318.5 (≦ 12.7) ≦ □350 杭本体径に同じ ≦ H-400×200 JD50 355.6 (≦ 12.7) ≦ □350 杭本体径に同じ ≦ H-400×200 - 適用杭
-
特徴及び優位性
基礎周囲の土工事が削減され、鉄筋コンクリート工事が不要なため、工期を短縮できる。
接合部において現場溶接が不要であるため、安全かつ品質の確保が容易にできる。
基礎周囲の掘削範囲削減等から、工事に伴うホーム上の仮囲い範囲を縮小できる。
杭芯のずれを水平方向40mm まで許容できる。
適用範囲の組み合わせの杭、柱に対して保有耐力接合を満足することができる。
(H26.1.20 に日本建築総合試験所の建築技術審査証明を取得している。)
-
施工実績
尼崎駅ホーム上家新設工事
三国ヶ丘駅コンコース耐震補強工事
戸越銀座駅上家建替工事
池上線旗の台駅ホーム上家建替え工事