軽量プレキャストC型ホーム柵基礎工法
西日本旅客鉄道株式会社
ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社
大鉄工業株式会社
ベルテクス株式会社
-
技術の概要
ホーム上の安全性向上のため、既設ホームへのホーム柵設置が求められていますが、盛土式ホームの場合、ホーム柵設置のため、基礎の構築が必要となります。本技術は軽量の高強度プレキャストボックスと人力打設可能な小口径杭を組み合わせることにより、簡易に基礎を施工できる工法です。
●施工手順
参考文献
1)吉岡延明ら:土工ホームにおけるホーム柵基礎構造についての検討,日本鉄道施設協会誌 2021.8
2)清水隆弘ら:新たな盛土式ホームのホーム柵基礎構造の開発,第76 回土木学会年次講演会,2021.9
3)近藤政弘ら:併用基礎を適用したホーム柵基礎の水平再開試験,第56 回地盤工学研究発表会,2021.7 -
適用箇所
- 盛土式ホームにホームドア(柵)を整備する場合に基礎として適用
※昇降式ホーム柵、可動式ホーム柵各々に対応可能
- 盛土式ホームにホームドア(柵)を整備する場合に基礎として適用
-
特徴及び優位性
超高強度繊維補強コンクリートの軽量プレキャストボックス(約500kg/基)を用いる基礎で、耐久性が高く、材料運搬性に優れており、駅エレベーターを活用した搬入が可能です。
プレキャストボックスと小口径強化単管杭(Φ48.6mm、根入れ長ℓ=1.5~2m)を組合せたコンパクトな基礎構造です。
小口径強化単管杭は電動ブレーカー等により人力施工が可能です。
基礎に鉄筋を使用していないため、ホーム柵機器との取付ボルトの位置合わせでは、一般的なコンクリート基礎を使用する場合に生じる基礎内の鉄筋との支障を考慮する必要がありません。
-
施工実績
- 京都駅 約340m
(昇降式ホーム柵 2 番ホーム約11 両分、5 番ホーム約6 両分)
- 西明石駅 約260m
(昇降式ホーム柵 5 番ホーム約9 両分、6 番ホーム約4 両分)
- 京都駅 約340m