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軌陸式門型クレーンを活用したPC板敷設工法

東鉄工業株式会社

株式会社レンタルのニッケン

東光産業株式会社

  • 技術の概要


    従来からある き電停止が不要な軌陸式クレーンは、水平吊り荷重が600kg程度となっているため、PC板などの重量物の敷設が出来ませんでした。そのため、PC板(L=5.0m W=1.3t)の敷設にあたっては、軌陸トラックで運搬されたPC板は山越機で人力敷設したり、運搬用軌陸式トラックと架設用軌陸クレーンなどにより敷設していました。そこで、更に簡略化した機械化施工を目指して、大型軌陸トラックに門型クレーンを装備した軌陸式門型クレーンを開発しました。この軌陸式門型クレーンを活用することで、PC板の荷取り、運搬、取り卸し及び敷設作業を1台で施工出来ることになりました。また、軌陸式門型クレーンには門型クレーンによりPC板敷設が可能な機能、追加機能としてホーム桁や支柱等の組立が可能なジブクレーン機能、PC板の横方向への敷設が可能な横移動機能を付加しました。そのため、施工性と安全性が向上した施工法です。

    ●ホーム新設工事

    「撮影協力:東日本旅客鉄道株式会社」

    ●軌陸式門型クレーンの主な機能
  • 適用箇所


    1. ホームにPC板等を敷設する場合

  • 特徴及び優位性


    1. 施工性

      PC板等を敷設する場合、軌陸式門型クレーンにより荷取り、運搬、取り卸し及び敷設作業が可能であることに加え下記の事項の改善がされています。

    2. 作業ステップ 具体的改善事項 改善事項
      編成人員 8人(荷台に4人とホームに4人) 4人(荷台に2人とホームに2人で作業が可能)
      山越器積込・設置 ・積込・設置に多くの時間が必要 ・門型クレーンを固定式にして時間短縮
      PC板の荷台からホームへの移動 ・荷台からの移動時間が多く必要
      ・載荷・移動時に山越器が不安定
      ・電動トロリーに変更して時間短縮
      ・固定式にして安定性が向上
      山越器撤去・搬出 ・撤去・搬出に多くの時間が必要 ・門型クレーンを固定式にして時間短縮
    3. 安全性

      荷台からホームへのPC板の移動は電動トロリーで出来るため、作業員の転落防止が図れることから、安全性が向上します。

    4. 工程面

      山越器に替わり軌陸車に門型クレーンを装備したことで組立時間の削減と、荷台からPC板の移動は電動トロリーで施工出来るため敷設が効率的となり、敷設枚数も1枚から2枚に生産性が向上することなどから、工程短縮が可能となります。

  • 施工実績


    主な適用箇所(2021年10月現在)
    1. 常磐線:柏駅

    2. 中央線:東小金井駅

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