主桁間隔の狭いPC桁における外ケーブル定着工法
西日本旅客鉄道株式会社
ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社
株式会社エスイー
-
技術の概要
PC 桁の耐荷性能や剛性が低下した場合、それらを回復する方法として外ケーブルによる補強が有効となる。鉄道PCI 形桁には、写真1に示すように主桁間隔の狭いPCI 形桁が多く供用されているが、主桁間が狭隘なため、図1に示す従来の主桁ウェブに緊結する外ケーブルの定着装置を施工することができない。主桁間隔の狭いPCI 形桁に適用できる外ケーブル補強工法の定着装置として、図2に示す桁間定着方式による定着装置(以下、桁間定着装置)を開発した。
桁間定着装置は、主桁間にコンクリート製の定着装置と下面支圧版を設置し、鉛直方向のPC 鋼材(以下、緊結用PC 鋼材)を緊張することによって、下フランジハンチ面に圧縮力を作用させ、ハンチ面のせん断伝達抵抗力により外ケーブルの張力に抵抗する機構となっている。図2 桁間定着方式による定着装置
-
適用箇所
橋りょう形式:PCT 形桁(PCI 形桁)
-
特徴及び優位性
主桁間隔の狭いPCI 形桁に外ケーブルを設置することができる。
大容量の外ケーブル(19S15.2H)を設置することができる。