新技術紹介

補修補強技術 … 吹付受圧板工法(FSCパネル)

日特建設株式会社
公益財団法人鉄道総合技術研究所

技術の概要

吹付受圧板工法は、老朽化した吹付のり面の既設吹付材をはつり取ることなく、繊維補強モルタル吹付により吹付材表面の被覆を図り、吹付受圧板(FSCパネル)と地山補強土工(ロックボルト工)を組み合わせて、のり面を補強する工法である。なお、吹付受圧板は、異形鉄筋と溶接金網の補強部材と繊維補強モルタルにより構成されている。

吹付受圧板工法の補強効果は、地山補強土工と吹付受圧板との相互作用により地山安定性を向上させ、また老朽化した吹付材を繊維補強モルタル吹付により増厚吹付することで、老朽化した吹付のり面を全体的に補強するものである。

技術の概要技術の概要

適用箇所

既設の吹付のり面(モルタルやコンクリートを吹付して保護されたのり面)

既設の張コンクリートのり面(張コンクリートで保護されたのり面)

新設の切土のり面、盛土のり面

特徴及び優位性

従来工法である既設の吹付材をはつり取った後に新たにモルタル・コンクリート吹付を行った対策に比べ、本工法を適用した場合、コスト縮減、工期短縮が期待できる。

吹付で受圧板を構築するため、施工面に対して確実に密着でき、不陸調整が不要である。

吹付受圧板の許容荷重は56kN であり、多くのロックボルト工の仕様に適用できる。

モルタル・コンクリート吹付に比べ、本工法はのり面工の剛性が高まるため、ロックボルト工の配置間隔を最大2.0m まで広げることができる。(ロックボルトの長さ、配置間隔は安定計算により設定する。)

施工実績

  • 大分県急傾斜対策工事(平成27~29年度) N=約230基 
  • 西日本旅客鉄道株式会社管内工事(平成28~29年度) N=約110基