地中部鋼板圧入耐震補強工法
東日本旅客鉄道株式会社
鉄建建設株式会社
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技術の概要
地中部鋼板圧入耐震補強工法は、地表面から鋼板を油圧ジャッキ等により地中部へ圧入することにより地中部の既設RC柱等を補強する工法です。補強鋼板は、高圧水を噴射させて地山を乱しながら圧入します。従来行なっていた地中部補強のための既設RC柱周りの仮土留め工および掘削・埋戻しが不要となり、大幅な工期短縮を図ることができます。
また、鋼板圧入後は、地中部の既設RC柱等と圧入鋼板の隙間の四隅コーナー部にモルタルを充填し、その他の空隙に砂等(モルタルも可)を充填することにより、他の耐震補強工法と同等の耐震性能を得ることができます。施工状況
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適用箇所
既設RC高架橋柱、橋脚、建物柱等で地中部の掘削が必要な箇所
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特徴及び優位性
- 耐震性能
鋼板巻立て補強工法と同等の耐震性能を有しています。地中部の既設RC柱と圧入鋼板の隙間へのモルタル充填は、四隅コーナー部のみの充填でも、従来工法と同程度の耐震性能を有します。
- 作業条件
鋼板巻立て補強工法などでは施工できない狭隘な箇所でも施工可能です。
また、地表面からの施工のため、地下水位が高い箇所でも仮土留め工・掘削なしで施工可能です。 - 工期短縮
地中部の仮土留め工・掘削・埋戻しが不要のため、工期短縮が可能です。
- コストダウン
支障物のある場所において、鋼板巻き立て補強工法などの従来工法に比べてコストダウンが可能です。
- 耐震性能
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施工実績
- ラーメン高架橋耐震補強 施工本数 約400 本(JR東日本他)
(2021 年3 月現在)
- ラーメン高架橋耐震補強 施工本数 約400 本(JR東日本他)