吹付けモルタル・高強度鉄筋による橋脚耐震補強工法
株式会社安藤・間
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技術の概要
高架橋柱の耐震補強工事において、主として施工性の改善・向上を目的とした工法です。既存鉄筋コンクリート柱に補強帯鉄筋を巻き付け、モルタルを薄層(鉄筋径+20mm 程度)に吹き付け、コテ仕上げするといった単純構造により、せん断耐力・曲げじん性において鋼板巻立て補強工法と同等以上の性能を発揮します。
施工手順
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適用箇所
ラーメン高架橋柱、橋脚、建物柱等の耐震補強および耐荷性能向上、および劣化部の補修
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特徴及び優位性
- 耐震性能
従来の鋼板巻き耐震補強工法と同等の耐震性能を有します。補強帯鉄筋は機械式・フレア溶接継手により、拘束効果を確実に発揮します。また、補強目的(じん性・せん断)に応じて、補強帯鉄筋量(強度・径・間隔)の調整が可能です。
- 作業条件
狭隘な場所、高架橋下を供用している場所において施工可能です。軽量な材料を使用するため、重機が不要で第三者への安全性確保が容易です。
- 品質向上
吹付けモルタルは非常に緻密な特殊モルタルのため、中性化、塩害、凍結融解などに対して、非常に高い耐久性を有します。
- コストダウン
型枠組立・撤去が不要なこと、吹付け設備が小型なこと、大きな仮設や重機を必要としないことなどにより、コストダウンが可能です。
- 耐震性能
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施工実績
ラーメン高架橋柱および橋脚耐震補強 約2780 本(2021 年3 月現在)
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JR西日本山陽新幹線 28本
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小田急電鉄小田原線 115本
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名古屋鉄道常滑線 16本
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京成電鉄 799本
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西日本鉄道大牟田線 288本
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北総鉄道 1160 本
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大阪府都市開発泉北高速鉄道 320本
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東京急行電鉄 28本
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