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垂直スクリュー式揚土システム

株式会社フジタ

  • 技術の概要


    本システムは、シールド工事や推進工事で排出される掘削土砂を、省スペースで地上に揚土するシステムです。システムは、定量押込みスクリューコンベア・垂直スクリューコンベア・油圧ユニットから構成され、狭い立坑スペースや複雑な構造の立坑にも設置でき、大容量の土砂搬出が可能です。

    導入場所としては、都市部で作業用地を十分に確保することが困難な場所や、地上への掘削土の搬出が安定せず、施工サイクルが確保できない場合に適しています。

    また、垂直スクリュー駆動部は、電動モータを用い低騒音化を図っているため、住宅密集部での施工も可能となっています。

    【スクリュー仕様】

    定量押込みスクリューコンベア
    ・駆動方式 :油圧モータ ・ケーシング径:φ711.2×t16 ・搬送量 :160m3/h 級

    垂直スクリューコンベヤ
    ・駆動方式 :電動モータ

    スクリュー仕様

  • 適用箇所


    1. シールド工事や推進工事で排出される掘削土砂の地上への揚土。

    2. 従来は含水比が高すぎ、鉛直コンベアで搬出できない掘削土砂についても、立坑下に泥土改良装置を設置し、含水比を低下させることで地上へ搬出することができる。

    3. 口径200mm 以上の礫を含む砂礫層の場合、スクリュー径の制限により適用できない。

  • 特徴及び優位性


    1. 密閉式のため、土砂の飛散がほとんど無く、運転時の騒音・振動が小さい。

    2. 10mクラスの大断面シールドに対応可能。

    3. スクリューは直列に継ぎ足し可能な構造で、揚土高さの変更が可能。

    4. 省スペースのため、狭い立坑にも対応可能。

      (在来の鉛直ベルコンと比較すると、設置面積は立坑下で2/3、地上部で1/5程度に収まる)

  • 施工実績


    1. 工事名称

      高速鉄道4号線恩田川工区土木工事

    2. 工事内容

      泥土圧シールド工事(複線シールド工事)、 シールド機外径:φ9,440mm

      シールド掘進長:835m、 搬送量:120m3/h~150m3/h、 揚程:25m

      掘削土量(地山):58,441m3、 土質:砂質粘性土

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