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鉄道ラーメン高架橋のプレキャスト構築工法

東急建設株式会社

川田建設株式会社

  • 技術の概要


    複々線化や立体交差化により、交通網の改善を図る鉄道高架橋工事は、既設路線の安全確保を優先するため、多くの時間的・空間的制約のもとで行わなければなりません。「鉄道ラーメン高架橋のプレキャスト構築工法」は、このような条件の下で,工場製作したプレキャスト部材を用い、経済的で耐震性に優れたラーメン形式の高架橋を構築する合理的な方法です。例えばハーフプレキャスト工法(写真-1および図-1)の場合、ハーフプレキャスト部材(図-2)は型枠支保工機能を有するので場所打ち工法に比べ支保工を簡略できるとともに、場所打ちコンクリートとの一体化を図り構造部材の一部として機能させることを特徴としています。
    なお、本工法の設計・施工に関しては、「ハーフプレキャスト工法を適用した鉄道ラーメン高架橋の設計・施工指針」(財団法人 鉄道総合技術研究所 平成11年3月)が発刊されています。

    写真-1 ハーフプレキャスト工法

    写真-1 ハーフプレキャスト工法

    図-1 ハーフプレキャスト工法の施工順序

    図-1 ハーフプレキャスト工法の施工順序

    図-2(a) ハーフプレキャスト柱

    図-2(a) ハーフプレキャスト柱

    図-2(b) ハーフプレキャスト梁

    図-2(b) ハーフプレキャスト梁

    図-2(c) ハーフプレキャストスラブ

    図-2(c) ハーフプレキャストスラブ

  • 適用箇所


    1. ラーメン形式の高架橋

  • 特徴及び優位性


    1. 工期の短縮

      プレキャスト部材を組立てるので作業効率が良い。(場所打ち工法に対し19%減)

    2. 工費の低減

      工期短縮等により全体工費の低減が図れる。(直工費では場所打ち工法に対し22% 増)

    3. 品質の向上

      工場製作したプレキャスト部材を用いるので安定した品質を確保できる。

    4. 工事の省力化

      型枠兼用のハーフプレキャスト柱と,型枠・支保工兼用のプレストレスを導入したハーフプレキャスト梁およびスラブを用いるため,型枠・支保工の組立・解体作業が低減できる。
      ( )内は,「鉄道ACT研究会高架橋省力化工法委員会報告書,平成17年5月」の試算例です。

      1. 構造形式:4径間1層式ラーメン高架橋(張出スラブなし)
      2. 施工延長:40m(一般部レベル区間)
      3. 施工条件:既設路線直上施工(仮線用地なし)
  • 施工実績


    1. 臨港鉄道金城ふ頭線(汐止~空見)高架橋築造工事(その2)

      平成16年10月供用

    2. 東横線複々線化事業に伴う武蔵小杉~日吉間線増工事(元住吉第1,2工区)

      平成18年9月供用

    3. 京浜急行本線及び同空港線(京急蒲田駅付近)連続立体交差事業(第1,2,5,6工区)

      平成22年5月供用

    4. 相模鉄道本線(星川駅~天王町駅)連続立体交差事業(第4,5,6工区)

      平成30年11月供用

    5. 西日本鉄道天神大牟田線連続立体交差事業(春日原~下大利)(1,2,3工区)

      施工中

    6. 西日本鉄道天神大牟田線連続立体交差事業(雑餉隈駅付近)(2工区)

      施工中

    写真-2 東急東横線

    写真-2 
    東急東横線

    写真-3 京浜急行本線

    写真-3 
    京浜急行本線

    写真-4 相模鉄道本線

    写真-4 
    相模鉄道本線

    写真-5 西鉄天神大牟田線

    写真-5 
    西鉄天神大牟田線

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