鉄道高架橋のプレキャスト型枠工法「PRECAST EXPRESS(プレックス)工法」
前田建設工業株式会社
-
技術の概要
鋼繊維を混入したプレキャスト型枠を用いた「鉄道高架橋のプレキャスト型枠工法」は、ラーメン高架橋構築の大幅な合理化を目指しています。
プレキャスト型枠工法は、部材重量が軽量で大型揚重機を使用せずに架設することが可能なため、十分な作業ヤードの確保できない狭隘な施工条件下でも合理化施工を実現出来ます。また、営業線等の近接施工の条件下においても、現場施工能の簡素化が図れる当工法を用いれば、施工の安全性を大幅に向上を図ることが可能です。さらに、プレキャスト型枠は美観の向上にも優れており、様々な形状や表面模様、カラーコンクリート等、周辺環境と調和に柔軟に対応することが出来ます。
本工法は、(公財)鉄道総合技術研究所と共同開発したものであり、『プレキャスト型枠を適用した鉄道ラーメン高架橋の設計・施工指針』が発刊されています。○プレキャスト埋設型枠
○施工手順の例
-
適用箇所
鉄道ラーメン高架橋、その他類似構造物
-
特徴及び優位性
急速施工が可能(工期約30%短縮)
省人化が可能
工費はほぼ同等
安全性が向上する
プレキャスト型枠は本体構造物として構造上考慮できる
表面が高品質のプレキャストなので、耐久性が向上し、維持管理費の低減が可能
-
施工実績
-
札沼線複線化新川工区9(高架継足し他)
工期:平成11年8月~平成12年3月(北海道旅客鉄道株式会社)
- 高蔵寺駅愛環鉄道中央線Bi 他新設
工期:平成14年8月~平成15年3月(東海旅客鉄道株式会社)
- 大阪外環状線久宝寺工区高架橋他
工期:平成14年4月~平成19年2月(西日本旅客鉄道株式会社)
-
札沼線複線化新川工区9(高架継足し他)