新技術紹介

延命技術 … チタンシートを用いた表面被覆工法

東亜建設工業株式会社

技術の概要

コンクリート構造物の表面被覆工法は、様々な劣化因子がコンクリートに直接作用するのを抑制することを目的として多く用いられてきました。しかし、従来の一般的な表面被覆材料は温泉水や下水道などの強酸性環境での耐久性に劣る、外力による衝撃や摩耗に弱い、紫外線による劣化を受けるなどの課題があり、厳しい環境条件下での適用に制約を受けやすいものでした。これに対し、『チタンシートを用いた表面被覆工法』は、極めて高い耐久性を有するチタンシート(片面に珪砂をウレタン樹脂で貼り付け処理したもの)を構造物に接着させることによって劣化因子を完全遮断し、同時に高い耐衝撃性や耐磨耗性を有する被覆工法であり、従来の表面被覆工法では長期的な被覆効果が期待できない酸性河川中、干満帯部、下水道関連施設などの厳しい環境条件下において適用可能な工法として開発しました。

技術の概要

適用箇所

酸性河川中のコンクリート構造物(橋脚など)

干満帯に位置する海洋構造物(海上橋脚,桟橋など)

化学的侵食を受けるコンクリート構造物(下水道関連施設など)

その他、表面被覆工法により劣化因子を遮断する必要がある構造物

特徴及び優位性

・耐酸性
化学的に安定なチタンシートを用いることで、強酸性の温泉水や下水の作用する構造物に適用可能です。

・耐衝撃性・耐摩耗性
チタンシートをウレタン樹脂及びエポキシ樹脂でコンクリート表面に接着することで、優れた耐衝撃性・耐摩耗性を発揮し、河川や海洋環境での流石・流水・波浪や漂流物による損傷を受けません。

・付着性
チタンシート表面に硅砂をウレタン樹脂で接着させ、さらにエポキシ樹脂を用いてコンクリートに接着させることにより高い付着性を有します。

・ひび割れ追従性
ウレタン樹脂の持つ柔軟性により大きなひび割れに対しても追従することができ、被覆材料としての性能を損なうことはありません。

・ライフサイクルコストの低減
従来の表面被覆材料に比べて極めて高い耐久性を有するチタンシートを用いた本被覆システムにより、コンクリート構造物にとって極めて厳しい環境条件であっても長期の耐用年数を期待することができ、ライフサイクルコストの低減が可能です。

・美観
チタンシートを被覆材料として用いているため、光沢のあるきれいな仕上りになります。

・軽量
非常に薄いチタンシートを用いるため人力での作業が可能であり、施工性に優れます。また、被覆による重量の増加が軽微であるため構造設計上の制約を受けません。

施工実績

  • 東北新幹線 青森荒川橋りょう