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簿記のススメ

ジェイアール東海コンサルタンツ株式会社  村田 清満


40年近く前になります。
国鉄に入社し国分寺の中央鉄道学園(現、都立武蔵公園)で社会人、鉄道人としての基礎教育を受けました。安全綱領、労働法規、規程類の講義など盛り沢山でした。そんな講義メニューに簿記がありました。どこかの大学の先生だったと思います。2時間ほど財務諸表の読み方などを話されました。
理系出身の身としては、貸借対照表の(借方)や(貸方)と言われてもなんのことやら。簿記がわからなくても仕事はできる。経理の専門家も大勢いると勝手な理屈をつけて、その後、この手の書物に目を通すようなことはまったくありませんでした。

国鉄、鉄道総研時代を通じて仕事は土木に関する研究開発や設計が中心でした。8年前にジェイアール東海コンサルタンツに入社しました。企業に勤務されている会員の皆さんにとっては普通のことかも知れませんが、私にとっては営利目的の企業に勤めるのは初めてでした。
どんな企業も様々な経済活動を通じて利益を上げ続け、会社をつぶさないことが第1に求められます。これから何年かお世話になる会社です。自分の勤める会社の経営状況はどうだろうか、問題や課題があるとすればどこかという素朴な疑問が湧きました。

そんな折に、かの竹中平蔵センセイが「銀行員になってまず学んだのは簿記3級でこの時の知識が大臣となって国の財政政策を考える上での基礎になった」というようなことを書かれた著書を目にしました。そうか、経済の大センセイも簿記から入られたのかと半ば安心するとともに、この機会に私も簿記に本格的に取り組もうと思ったわけです。

早速、簿記の本を買い求め休日に読み始めました。
モチベーションを保つために日商簿記の試験も受験するようにしました。
簿記は企業が行う様々な経済活動を会計帳簿に記録するための記帳技術で仕組みさえわかればそれほど難しいものではありません。むしろ、簿記を通じて企業の財務状況を知り、財務諸表から問題点を探り出し経営課題を浮き彫りにする。そのためのツールである簿記は大変役に立ちます。

還暦を超えて心身ともに衰えが見える今、「ボケ」防止のためにも「ボキ」は役立っています。
皆さんもいかがですか。